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為替(FX)

2016.05.03

伊勢志摩サミットまで円高は続くのか?

4月28日、日銀が金融政策決定会合で予想外の追加緩和見送りを決め、1日でドルに対して4円以上の円高、その後もさらに円高が進み本日1年半ぶりの105円台に突入した。

このまま円高の流れが止まらない場合、政府は為替介入をおこなうのだろうか?

過去の例からみて、お盆などの日本のマーケットが休みの時に円高に触れやすい傾向はあるが、購買力平価が100~105円と考えられていることをふまえると、現時点でも決して円高ではなく適正な水準だといえるだろう。

また、今月末開催のG7サミットで議長国となる日本は、国際協調姿勢を示すためにもサミット前に為替介入はできないという見方が一般的だ。

そもそも今までの円安は、政府(財務省)主導の為替介入で円安になったわけではなく、日銀主導の金融緩和で発生させていた。そのため、政府主導による為替介入のみで安定的に円安に進むかは未知数である。

加えてブルームバーグから、日銀のETF(指数連動型上場投資信託)により日経225社のうち200社が10位以内の大株主となっている、とういう衝撃的な報道があった。この件に関しては、米国、ユーロ、中国でも同様に、株式相場が割安の際に政府や中央銀行が資産買い入れをおこなっていることを考えれば、そこまで大きな問題に見えないかもしれない。

しかし、日本の場合は決して割安でない株式相場でも、まだ買い入れをおこなおうとしている。株式を高値で買うことにより出口(売るタイミング)が見えず日銀が大きなロスを抱えてしまう可能性は十分にあるし、市場原理を多く歪めてしまうことは事理明白だ。きっと、将来的に日銀のETFの買い入れが難しくなるのは時間の問題だろう。

加えて日銀は、4月末の金融政策決定会合で、「マイナス金利の実体経済への波及を見極めていきたい」との発言をしている。マイナス金利の効果の一つとして期待されていた株高・円安は儚くも市場に否定されてしまった格好だ。黒田日銀総裁は、財務省の財務官時代に度々為替介入をおこない市場に勝ってきた実績があるが、残念ながら今回は思うようにいっていないようだ。

金融政策決定会合 、FOMCなど円安に転換するきっかけとなるイベントはしばらくなく、
サミットでも円安(為替介入)が歓迎されないであろうから、しばらくは急激な円安が望めないのだろう。

 

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オフショア香港オフィシャルサイトは以下より

海外金融投資はオフショア香港

2015.12.07

2015年内の米利上げはほぼ確実か

12/16(水)のFOMC政策金利発表まであと約1週間となりました。専門家の間では、そこで米国の利上げが発表されることはほぼ確実であると考えられています。

直近では、12/4(金)の米雇用統計発表でも市場予想を上回る結果が出ており、イエレンFRB議長も利上げに対し意欲的な発言をしていました。

今回利上げが発表されれば、約9年半ぶりという歴史的にもかつてない期間をあけた利上げとなります。

1987年、1994年、1997年、1999年、2004年、の過去5回の利上げでは、多くの場合、利上げの3~6ヶ月前からは米ドル高で、利上げ後6~9ヶ月程度は米ドル安となっています。1997年は例外で、利上げ後も米ドル高が進みました。

今回のように、長期間利上げも利下げも実施されていなかったのは、アメリカの経済史上初めてであるため、市場が過去の例と同様の動きを見せるのかどうかは予想が難しいようですが、まずは来週のFOMC政策金利発表時にどのような動きがあるのか、注目したいと思います。

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2015.09.10

香港金融管理局(HKMA)の為替介入

9月に入り、香港金融管理局(HKMA)が合計約155億香港ドルの香港ドル売り(米ドル買い)の為替市場介入を実施したことが報道された。

通過管理制度において、香港ドルは米ドルと連動する固定相場制(ペッグ制)が採用されているため、1米ドル=7.75~7.85香港ドルの間で固定されるよう香港政府が必要に応じて適時介入を行うことになっている。

香港ドル売り介入が行われてたといことは、香港ドルが大量に買われた、ということになる。

はたして誰が香港ドルを買ったのか?

答えは香港人のようだ。

これまで香港では、人民元の上昇期待と金利の高さなどから、多くの香港人や香港企業が人民元の投資や保有を行ってきた。しかし、先月の中国人民元切り下げにより、人民元から香港ドルへ戻しているようだ。

1997年のアジア通貨危機では、多くのアジアの通貨が売られたが、香港ドルは為替介入によりなんとか死守した。

今回の中国バブル崩壊では、香港ドルが買われる、という逆の現象が起こっている。

香港経済は中国経済に依存しているため、香港ドルが避難通貨には通常成り得ないのだが、皮肉なことに米ドルペッグ制により人民元の避難通貨として機能したようだ。しばらくは、香港ドル買いのトレンドは続くだろう。

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2015.08.22

中国人民元切り下げ、香港への影響は?

中国人民銀行が8月11日~8日13日の3日間連続、人民元の対ドル為替レートの基準値を引き下げたことで、さまざまな論争が飛び交っています。

11日に1.9%、12日に1.6%、13日に1.1%という急激なペースでの引き下げが実施されたことに対して、意図的な為替操作であると米国からの批判も受けていましたが、香港から見た場合はどの程度の影響があるのでしょうか。

中国ではこれまで米ドルに合わせて人民元の上昇が続いており、実際の経済状況が通貨高に追い付いていない状況に陥っていました。

内需低迷、輸出減少による経済状況の悪化が目立っていた中国は、元安への誘導により主に輸出を促進するため、今回の切り下げに踏み切ったと考えられています。

この影響で、シンガポール、韓国、タイなどの米ドルに対する通貨安も継続し、市場の混乱が起こっています。ベトナムでも中国に対応するため2度にわたりドンの切り下げを行うなど、経済のバランスに変化が起ころうとしています。

人民元の切り下げを受け、香港を含め世界中の株式市場では中国関連企業の株価下落や、東南アジア関連企業の株価下落が目立っています。

香港市場では、8月20日時点で主要50銘柄で構成されるハンセン指数が5日続落し、年初来安値を更新しています。

中国経済への先行き不安から、投資家マインドの冷え込みが続くと予想されますが、香港では、短期的にはある程度の影響があるものの、長期的な観点では、10%~20%の切り下げが行われない限りはほとんど影響がないという予測が一般的です。

短期的な影響と、長期的な影響、次回のブログでは、香港の土地価格、消費活動への影響について少し掘り下げてみていきたいと思います。

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2015.08.03

FRBの金利予測が流出?

7月29日にFOMC(米連邦公開市場委員会)終了後、FRBが金融政策を発表した。

利上げのタイミングについて踏み込んだ発言は無く「ゼロ金利政策を維持」とのこと。このままだと、9月の利上げは無く、12月にずれ込むかもしれません。

そう言えば、今回の発表を遡ること1週間、FRB(米連邦準備理事会)の内部資料が、FRBホームページで誰でも閲覧可能になったことが話題となりました。

閲覧できた内部資料は、アメリカの政策金利(フェデラルファンドレート)、経済成長率、失業率などの予測について。特に政策金利は、円ドルの為替相場や香港の不動産価格などにも大きく影響するため注目です。

以下が流出した政策金利です。

FRBスタッフの予測

2015年10-12月平均: 0.35%
2016年平均: 1.26%
2017年平均: 2.12% 

FOMC参加者の予測中央値

2015年末: 0.63%
2016年末: 1.625%
2017年末: 2.875% 

上記数値は、期間平均と年末数値の違いがあるため一概に比べることはできないが、FRBとFOMCは今年末に0.5%程度の金利になると想定しているようだ。現在は、事実上のゼロ金利政策により約0.1%のため、年内に利上げがあることは間違いないでしょう。

一般的には、金利が上がるとその通貨は強くなる。2003年以来の高値となっているドルインデックスで、不調のユーロと円を横目に増々上がってしまうかもしれません。

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