2015年3月時点での為替相場と経済状況
現在の為替相場を含む経済状況をマクロ的な観点から見てみます。
ポジティブな材料をあげるとすれば、1月に欧州中央銀行が行った国債を含む資産買入れ策(QE)の発表が良い成果を出し始めており、世界経済に良い流れを起こす材料となっている点です。QEは来週3月9日に実施が予定されており、市場動向が注目されます。
ネガティブな材料は、アメリカの経済指標の停滞感と、ギリシャ問題が根本的解決に至っていない点でしょうか。加えて、中国の景気が明らかに下降し始めたことが様々なデータから読み取ることができます。
欧州中央銀行、豪州準備銀行、中国人民銀行など利下げや量的緩和を行う中、日本は次の一手をこまねいています。
先月ブルームバーグでは、日銀関係者の話しとして「日銀の追加緩和は逆効果」と伝えました。内容の真意は定かではないのですが、黒田日銀総裁の方向性に異議を唱える人が日銀内に少なからずいるということでしょう。そしてその黒田日銀総裁は、財政健全化が遅々として進まない政府(安倍総理)に対して不満を抱いています。
日本の景気停滞感により、「日銀の金融緩和」と「アベノミクス」の足並みが揃わなくなってきていることは確かのようです。このような背景から、円を中心として今後の為替相場を考えると、一定の範囲内で動くレンジ相場となる可能性があります。
しかし、世界経済は原油安や地政学リスクなどで緊迫しているため、要人発言や重要経済指標により大きな相場変動をおこす可能性も十分に考えられます。外貨で投資をおこなう方は、慎重に行ったほうがいいでしょう。
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